昨年12月中旬、チベットのラサに行った。上海、北京に行く機会に足を伸ばして行ってきた。ラサの街は約 3600mの高地にあるため、酸素が薄い。ラサ空港に着いた時点で既に軽く胸が息苦しいが、思ったほどではないなと少し安心するも、その後酸素が薄いことの辛さを思い知る。ラサ空港からラサ市街中心部までは車で約1時間。ホテルに向かう車の中でガイドから、タバコは1日1本程度にしろ、酒は飲むな、初日は 動くな、街にいる兵隊の写真は取るな、公の場所でチベットの話はするななど、様々な指南を受ける。宿泊先は、ラサでは数少ない外資系ホテルかつスターウッド系ホテルであるフォーポイントバイシェラトン拉薩。 このホテルは、ポタラ宮やジョカン寺、街の中心部にも近いうえ、酸素吸引機や24時間のメディカルケアなど高山病対策の設備も整っているためこのホテルにしたのだが、賑やかな通りから1本奥に入ったひっそりとした場所にあり、この「1本奥に入った」場所にあることの辛さを後で思い知る。ホテルの建物は3-4階建て程度の低層で、外観は控えめそのもの。思ったより近代的なビルが建ち並んでいたラサの街では、絢爛豪華なホテルらしい外観とは対極にある佇まいに逆に好感を持った。ホテル内部は快適そのものだが、チベット文化とは無縁の現代的なデザインで、客室のベッド脇やトイレの壁など数箇所に高山病で体調 が悪くなった際のSOSボタンがついているのは、3600mの高所ならでは。12月のオフシーズンということもあり、ホテルはガラガラ。2009年12月 の時点では、このホテルは地元ラサのタクシー運転手や人力車のおじちゃんにも殆ど知られておらず、中国語で行先が書かれたタクシーカードを見せても、知らないと乗車を断られることもあった。これが、とにかく辛かった。ホテルまでたいした距離ではないのだが、酸素が薄くて歩くのが恐ろしく辛いのである。すぐにヒーフー状態になり、大通りから「1本奥に入った」場所にあるホテルが信じられないほど遠く感じる。3600mでこれだから、8000m級のエベレスト (チョモランマ)に無酸素で登頂する登山家は本当にすごいなと痛感した。ホテルの話に戻るが、ホテルのサービスには不満もいくつかあった。英語は通じる が、微妙。酸素が薄くて気軽に歩き回る気分になれないので、ちょっとした距離でもタクシーを使いたくなるのだが、フロントでタクシーを呼んでくれといった ら、タクシー会社の電話番号を知らないし、大通りまで出ればつかまると。思わず、ウソだローと叫び、別のスタッフにを見つけて無理やりタクシーを呼ばせ た。お湯が出るまでに恐ろしく時間がかかる(仕方ない)。ラサで他のホテルに泊まっていないが、それでもこのホテルが今のところラサでは一番良いのではな いかと思う。チベットらしさは全くないがインテリアも素晴らしく、サービスが中国風という印象。特に欧米系のホテルグループで良いサービスを望む人は、ラサの街でこのホテル以外の選択肢は無い。2010年8月には同系列最高級のセントレジス・ラサが オープンするらしい。
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デザイナーズホテル, 中国 デザイナーズホテル